我が家の和菓子と言ったら京菓匠 鶴屋吉信です。
息子が高校生の時、京都旅行で訪れた時タクシーの運転手さんに京都で1番おいしい和菓子屋を教えてというと鶴屋吉信に連れて行ってくれたそうです。その時お土産で買ってくれたのが懐中しるこでした。
初めて食べたときは感動しました。今まで食べてきた懐中しることは別物でした。雑味がなく品がよくて、研ぎ澄まされた味でした。おいしすぎる。
原材料を見て納得。余計なものは一切入っていません。多くの懐中しるこには片栗粉やくず粉が入っています。この材料だけでこの味。「どこよりもおいしいお菓子を」という鶴屋吉信の理念が感じられました。
お椀を温めそっと割り入れて140ccくらいの熱湯を入れます。お湯の入れすぎには注意です。さらしあんと麩焼きにしたもち米の香りが口いっぱいに広がります。
もうひとつのおすすめがつばらつばら。万葉集にも登場する言葉でしみじみと、こころゆくままに、の意味があるそうです。
しっとりもっちりとした食感です。あんこと生地が絶妙の甘さとコンビネーションです。よく似たお菓子に阿舎利餅がありますが、私はこちらのほうが好きです。
我が家でお祝い事があるときには鶴屋吉信です。大切な方へのお土産も鶴屋吉信。福岡では小倉井筒屋と福岡岩田屋に入っています。
